餅の窒息事故から命を守る!医師が教える正しい応急処置法

年末年始を前に、医師らが餅による窒息事故への注意喚起を行っています。毎年この時期に高齢者を中心に多発する窒息事故について、適切な応急処置の知識を持つことが命を救う鍵となると強調されています。

消費者庁のデータによれば、餅による窒息事故は毎年1月に集中しており、特に65歳以上の高齢者が被害の大半を占めています。飲み込む力や咀嚼力が低下する高齢者にとって、粘り気の強い餅は大きなリスク要因となります。楽しいはずのお正月が悲劇にならないよう、事前の知識習得が不可欠です。

窒息が疑われる場合、まず確認すべきは本人の意識と咳ができるかどうかです。咳ができる場合は自力での排出を促し、咳ができない完全閉塞の場合は直ちに119番通報と同時に応急処置を開始します。この初動判断が生死を分けることもあります。

最も有効な応急処置法は「腹部突き上げ法(ハイムリック法)」と「背部叩打法」です。腹部突き上げ法は、背後から抱えるように両手を回し、へそより上の部分を素早く圧迫します。背部叩打法は、前傾姿勢にさせて肩甲骨の間を手のひらの付け根で強く叩く方法です。

妊婦や乳児には腹部突き上げ法は使用できないため、背部叩打法や胸部突き上げ法を選択します。また、意識を失った場合は直ちに心肺蘇生法(CPR)に移行する必要があります。状況に応じた適切な手技の選択が重要です。

予防策としては、餅を小さく切る、ゆっくりよく噛む、お茶や汁物と一緒に食べるなどの工夫が効果的です。高齢者がいる家庭では、食事中は目を離さず、もしもの時に備えて家族全員が応急処置法を学んでおくことが推奨されます。

窒息事故は突然発生し、数分で命に関わる事態となります。正しい知識と技術を身につけることで、大切な家族の命を守ることができます。この年末年始は、楽しい食事とともに、安全への意識も高めて過ごしましょう。

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