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バンコクの2(まん)(えん)カニ料理(りょうり)行列(ぎょうれつ)する現実(げんじつ)――日本人(にっぽんじん)()らない購買(こうばい)(りょく)逆転(ぎゃくてん)

バンコクの高級(こうきゅう)カニ料理(りょうり)(てん)で1(しょく)2(まん)(えん)という価格(かかく)設定(せってい)にもかかわらず連日(れんじつ)満席(まんせき)(つづ)き、顧客(こきゃく)の9(わり)以上(いじょう)現地(げんち)タイ(じん)()めているという報道(ほうどう)話題(わだい)になっている。この現象(げんしょう)は、「東南(とうなん)アジアは日本(にっぽん)より(やす)い」という昭和(しょうわ)平成(へいせい)時代(じだい)常識(じょうしき)完全(かんぜん)崩壊(ほうかい)したことを象徴(しょうちょう)している。

かつて日本人(にっぽんじん)がバンコクを「物価(ぶっか)(やす)観光(かんこう)()」として(たの)しんでいた時代(じだい)()わり、(いま)やタイの富裕(ふゆう)(そう)中間(ちゅうかん)(そう)消費(しょうひ)(りょく)日本人(にっぽんじん)上回(うわまわ)(いきお)いだ。タイの経済(けいざい)成長(せいちょう)(りつ)年率(ねんりつ)3-4%を維持(いじ)し、バンコクでは高級(こうきゅう)コンドミニアムや外資(がいし)ブランド(てん)次々(つぎつぎ)開業(かいぎょう)している。一方(いっぽう)日本(にっぽん)実質(じっしつ)賃金(ちんぎん)長期(ちょうき)停滞(ていたい)し、(えん)(やす)(あい)まって海外(かいがい)での購買(こうばい)(りょく)(いちじる)しく低下(ていか)した。

この逆転(ぎゃくてん)現象(げんしょう)背景(はいけい)には、タイ経済(けいざい)のデジタル()とスタートアップ・ブームがある。バンコクはASEANのテック・ハブとして(きゅう)成長(せいちょう)し、(わか)起業(きぎょう)()投資(とうし)()(とみ)(きず)いている。(かれ)らは高級(こうきゅう)レストランでの食事(しょくじ)日常(にちじょう)(てき)娯楽(ごらく)として(たの)しみ、SNSで共有(きょうゆう)する文化(ぶんか)定着(ていちゃく)している。

日本人(にっぽんじん)にとってこの現実(げんじつ)は、自国(じこく)経済(けいざい)(てき)地位(ちい)(さい)認識(にんしき)する機会(きかい)となる。「日本(にっぽん)先進(せんしん)(こく)だから(ゆた)か」という(おも)()みは、もはや国際(こくさい)社会(しゃかい)では通用(つうよう)しない。アジア各国(かっこく)急速(きゅうそく)発展(はってん)直視(ちょくし)し、日本(にっぽん)自身(じしん)競争(きょうそう)(りょく)強化(きょうか)急務(きゅうむ)であることを理解(りかい)する必要(ひつよう)がある。

企業(きぎょう)経営(けいえい)(しゃ)投資(とうし)()にとって、この消費(しょうひ)(りょく)逆転(ぎゃくてん)(あら)たなビジネスチャンスでもある。タイをはじめとする東南(とうなん)アジア市場(しじょう)は、もはや「(てい)価格(かかく)市場(しじょう)」ではなく「高級(こうきゅう)(ひん)市場(しじょう)」として(とら)えるべきだ。日本(にっぽん)企業(きぎょう)(こう)付加(ふか)価値(かち)商品(しょうひん)勝負(しょうぶ)できる余地(よち)(おお)きい。

個人(こじん)レベルでも、グローバルな視点(してん)での資産(しさん)形成(けいせい)重要(じゅうよう)になっている。(えん)だけで資産(しさん)保有(ほゆう)するリスクを認識(にんしき)し、外貨(がいか)()資産(しさん)海外(かいがい)投資(とうし)検討(けんとう)する時代(じだい)だ。タイの富裕(ふゆう)(そう)実践(じっせん)している()通貨(つうか)()資産(しさん)分散(ぶんさん)投資(とうし)戦略(せんりゃく)から(まな)ぶべき(てん)(おお)い。

バンコクの2(まん)(えん)カニ料理(りょうり)は、(たん)なる贅沢(ぜいたく)(ひん)ではなく、アジア経済(けいざい)のパワーバランス変化(へんか)(うつ)(かがみ)である。この現実(げんじつ)から()(そむ)けず、日本人(にっぽんじん)一人(ひとり)ひとりが自分(じぶん)経済(けいざい)(てき)()位置(いち)()つめ(なお)し、(つぎ)時代(じだい)(そな)えた行動(こうどう)(はじ)めるべき(とき)()ている。