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震災(しんさい)15(ねん)復興(ふっこう)8(わり)裏側(うらがわ)(のこ)る2(わり)(ふく)らむ維持(いじ)()課題(かだい)

東日本(ひがしにほん)大震災(だいしんさい)から15(ねん)(むか)えた2026(ねん)、NHKのアンケート調査(ちょうさ)により(やく)2(わり)(ひと)(いま)被災(ひさい)(しゃ)だと意識(いしき)していることが(あき)らかになった。さらに、復興(ふっこう)事業(じぎょう)整備(せいび)された公共(こうきょう)施設(しせつ)維持(いじ)管理(かんり)()震災(しんさい)(まえ)平均(へいきん)1.7(ばい)(ふく)らんでおり、(あら)たな課題(かだい)として浮上(ふじょう)している。

「8(わり)復興(ふっこう)」という数字(すうじ)一見(いっけん)すると希望(きぼう)(てき)(うつ)るが、(のこ)る2(わり)人々(ひとびと)(かか)える困難(こんなん)依然(いぜん)として深刻(しんこく)である。仮設(かせつ)住宅(じゅうたく)からの移転(いてん)完了(かんりょう)しても、コミュニティの分断(ぶんだん)経済(けいざい)(てき)基盤(きばん)喪失(そうしつ)簡単(かんたん)には解決(かいけつ)しない。(こころ)復興(ふっこう)物理(ぶつり)(てき)復興(ふっこう)よりもはるかに時間(じかん)(よう)するのだ。

復興(ふっこう)事業(じぎょう)による公共(こうきょう)施設(しせつ)整備(せいび)は、被災(ひさい)()再生(さいせい)()かせないものだった。しかし人口(じんこう)減少(げんしょう)(すす)地域(ちいき)において、震災(しんさい)(まえ)の1.7(ばい)もの維持(いじ)管理(かんり)()自治体(じちたい)財政(ざいせい)圧迫(あっぱく)している。防潮(ぼうちょう)(てい)集団(しゅうだん)移転(いてん)()道路(どうろ)など、広大(こうだい)なインフラをどう維持(いじ)していくかが()われている。

この問題(もんだい)東北(とうほく)だけの課題(かだい)ではなく、日本(にほん)全体(ぜんたい)直面(ちょくめん)する「縮小(しゅくしょう)社会(しゃかい)におけるインフラ維持(いじ)」の先行(せんこう)事例(じれい)といえる。過剰(かじょう)復興(ふっこう)投資(とうし)将来(しょうらい)世代(せだい)負担(ふたん)になる可能(かのう)(せい)を、(わたし)たちは真剣(しんけん)(かんが)えなければならない。持続(じぞく)可能(かのう)復興(ふっこう)とは(なに)かを()(なお)時期(じき)()ている。

被災(ひさい)(しゃ)意識(いしき)()(つづ)ける2(わり)人々(ひとびと)(こえ)(みみ)(かたむ)けることも重要(じゅうよう)だ。統計(とうけい)(じょう)復興(ふっこう)(りつ)では(はか)れない、個人(こじん)喪失(そうしつ)(かん)孤立(こりつ)(かん)数字(すうじ)(あらわ)れない。一人(ひとり)ひとりの人生(じんせい)再建(さいけん)こそが、(しん)復興(ふっこう)指標(しひょう)となるべきである。

維持(いじ)管理(かんり)()問題(もんだい)は、事前(じぜん)計画(けいかく)段階(だんかい)でのコスト試算(しさん)(あま)さを露呈(ろてい)している。緊急(きんきゅう)()復興(ふっこう)事業(じぎょう)では「(つく)ること」が優先(ゆうせん)され、「維持(いじ)すること」への視点(してん)()けがちだ。今後(こんご)災害(さいがい)復興(ふっこう)では、ライフサイクルコストを(ふく)めた計画(けいかく)立案(りつあん)不可欠(ふかけつ)となる。

東日本(ひがしにほん)大震災(だいしんさい)経験(けいけん)は、災害(さいがい)大国(たいこく)日本(にほん)にとって貴重(きちょう)教訓(きょうくん)である。(のこ)る2(わり)課題(かだい)()()い、持続(じぞく)可能(かのう)復興(ふっこう)モデルを構築(こうちく)することが、(つぎ)災害(さいがい)への(そな)えとなる。(わたし)たち一人(ひとり)ひとりが、この「未完(みかん)復興(ふっこう)」から(まな)(つづ)ける姿勢(しせい)(もと)められている。

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