この記事にはふりがなが付いています。日本語学習者向けです。

シリア政権(せいけん)崩壊(ほうかい)から1(ねん)暫定(ざんてい)政府(せいふ)直面(ちょくめん)する国民(こくみん)融和(ゆうわ)復興(ふっこう)(みち)

シリアのアサド政権(せいけん)崩壊(ほうかい)してから8()で1(ねん)(むか)える。暫定(ざんてい)政府(せいふ)国際(こくさい)社会(しゃかい)への復帰(ふっき)(すす)めているが、長期(ちょうき)内戦(ないせん)分断(ぶんだん)(ふか)まった国民(こくみん)融和(ゆうわ)(くに)再建(さいけん)など(おお)くの課題(かだい)直面(ちょくめん)しており、暫定(ざんてい)政府(せいふ)閣僚(かくりょう)日本(にっぽん)との関係(かんけい)強化(きょうか)にも期待(きたい)(しめ)している。

シリア内戦(ないせん)は2011(ねん)の「アラブの(はる)」を契機(けいき)(はじ)まり、10(ねん)以上(いじょう)にわたって(つづ)いた。この(かん)、50(まん)(にん)以上(いじょう)犠牲(ぎせい)になり、国民(こくみん)半数(はんすう)以上(いじょう)難民(なんみん)国内(こくない)避難(ひなん)(みん)となった。アサド政権(せいけん)崩壊(ほうかい)(あら)たな希望(きぼう)をもたらしたが、同時(どうじ)権力(けんりょく)空白(くうはく)統治(とうち)困難(こんなん)さという深刻(しんこく)問題(もんだい)()()りにしている。

暫定(ざんてい)政府(せいふ)直面(ちょくめん)する最大(さいだい)課題(かだい)は、長年(ながねん)内戦(ないせん)分断(ぶんだん)された国民(こくみん)融和(ゆうわ)である。政権(せいけん)(がわ)(はん)体制(たいせい)()、さらには様々(さまざま)民族(みんぞく)宗教(しゅうきょう)集団(しゅうだん)(あいだ)には(ふか)不信(ふしん)(かん)(のこ)っている。(しん)和解(わかい)実現(じつげん)するには、過去(かこ)人権(じんけん)侵害(しんがい)への対処(たいしょ)正義(せいぎ)実現(じつげん)、そして(すべ)ての集団(しゅうだん)参加(さんか)できる包摂(ほうせつ)(てき)政治(せいじ)プロセスが不可欠(ふかけつ)だ。

経済(けいざい)・インフラの復興(ふっこう)喫緊(きっきん)課題(かだい)である。世界銀行(せかいぎんこう)推計(すいけい)によれば、シリアの復興(ふっこう)には(すう)(せん)(おく)ドル規模(きぼ)資金(しきん)必要(ひつよう)とされる。破壊(はかい)された都市(とし)崩壊(ほうかい)した医療(いりょう)教育(きょういく)システム、機能(きのう)不全(ふぜん)(おちい)った経済(けいざい)再建(さいけん)するには、国際(こくさい)社会(しゃかい)からの(だい)規模(きぼ)支援(しえん)()かせない。

暫定(ざんてい)政府(せいふ)日本(にっぽん)との関係(かんけい)強化(きょうか)期待(きたい)(しめ)すのは()にかなっている。日本(にっぽん)中東(ちゅうとう)地域(ちいき)比較的(ひかくてき)中立(ちゅうりつ)(てき)立場(たちば)(たも)ち、復興(ふっこう)支援(しえん)実績(じっせき)豊富(ほうふ)だ。人道(じんどう)支援(しえん)技術(ぎじゅつ)協力(きょうりょく)(つう)じて、日本(にっぽん)はシリアの平和(へいわ)構築(こうちく)重要(じゅうよう)役割(やくわり)()たす可能(かのう)(せい)がある。

シリアの事例(じれい)は、内戦(ないせん)()国家(こっか)再建(さいけん)がいかに困難(こんなん)かを(しめ)している。リビアやイエメンなど、(ほか)紛争(ふんそう)地域(ちいき)同様(どうよう)課題(かだい)直面(ちょくめん)している。国際(こくさい)社会(しゃかい)は、軍事(ぐんじ)介入(かいにゅう)だけでなく、長期(ちょうき)(てき)平和(へいわ)構築(こうちく)復興(ふっこう)支援(しえん)にコミットする必要(ひつよう)(せい)(まな)ぶべきだ。

シリアの未来(みらい)依然(いぜん)として不透明(ふとうめい)だが、暫定(ざんてい)政府(せいふ)()()みは重要(じゅうよう)試金石(しきんせき)となる。国民(こくみん)融和(ゆうわ)復興(ふっこう)という困難(こんなん)(みち)のりを(あゆ)むシリアの人々(ひとびと)に、国際(こくさい)社会(しゃかい)がどのように()()支援(しえん)できるかが()われている。この1(ねん)()わりではなく、(あら)たな(くに)づくりの(はじ)まりに()ぎないのだ。

📚 おすすめの本

書籍数: 3